お知らせ・代表コラム

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「相手はChatGPTと対話しているかもしれない」という前提

いまコミュニケーションを取っている相手は、事前もしくはその瞬間にChatGPTと会話をしながら、自分と話しているかもしれない。
このことを最近とても意識するようになりました。

これを意識すると、自分の専門領域について話をするとき、以下のようにコミュニケーションの前提が変わってきます。
(もちろん左側が旧来、右側が未来・現在です)

・相手にはその領域の専門知識がないであろう
 ⇔相手は概略的な知識を即座に得ているかもしれない

・多少曖昧or不確かであっても伝わりやすさを選ぶべき(TPOによる)
 ⇔曖昧or不確かな回答はChatGPTの回答との矛盾を生み、相手の理解を妨げるかもしれない

・相手は法規やガイドラインの原文は通読しない
 ⇔(ChatGPTに取り込まれている範囲で)簡潔に「通読」しているかもしれない

結局はコミュニケーションとは、相手に対するリスペクトと想像(思いやり)を如何に持てるかに帰結するのだと思います。
今後、相手を下に見るような「専門家」はどんどん駆逐されていくのだろうなと。

むしろこの変化をポジティブに捉えられる専門家は地位を上げていきそうです。
今まで0から説明していたところを、双方がChatGPTを活用すれば1や2くらいから話を始められるかもしれない。
結果、同じ相手に対して、コミュニケーションに使える時間が同じだけあると仮定すれば、より濃厚な議論ができるようになるかもしれない。
相手にChatGPTと対話するための材料を事前に適切な量だけ提供し、コミュニケーションのスタイルを相手に合わせて変えていく。

この辺りができれば士業・コンサル業といった仕事のステージは、一つ上へと進化していくかもしれないなと思っています。


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