今年も東京大学の入学式の祝辞が話題に。
でも敢えて私の好きな2019年の祝辞を引用してみます。
上野千鶴子さんの祝辞の中で、
『あなたたちはがんばれば報われると思ってここまで来たはずです。ですが、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています』
『がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください』
という言葉があります。
大好きなんですよね。
本当にその通りだと思うのですが、ここまで明瞭に言語化できているのが凄いです。
そして、私が監査という仕事を選んだのも、基本的にはこういう考え方が好きだからです。
監査はいろいろな捉え方ができる仕事ですが、私としては「正しいことをした人(企業)が正しく評価される社会を作り、維持する」という仕事だと思っています。自分の信念でもあります。
これは外部監査でも内部監査でも変わらないかなと。
公認会計士法における第一条にも『国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする』という言及があり、この一文が私がこの仕事を選んだきっかけになっています。
日々たくさんのことが起きますが、この信念と軸だけは忘れずに職責を全うしたいものです。